【YUSUI JOB LIFE#006】有機農業を営む、内海さん

「7年前まで、まさか自分が農業をするとは思ってもいませんでした。でも、3.11の震災がきっかけで、自分たちの未来や暮らしについて考えるようになり、湧水町に移住して農業を始めました。自然と近くで暮らすようになってから、手間をかけて時間をかけて野菜やお米を作る、人間本来の営みを改めて実感したような気がします」

内海さんご夫妻は、お二人とも東京都の出身で、2011年に湧水町にIターンされました。現在はお子さん2人を含めた4人で暮らしています。

湧水町に来てから出会った有機農業をベースに、霧島アートの森前でコーヒーショップを開いたり、マルシェなどのイベントに出展したり、音楽方面でもDJとして活躍するなど、他分野で活動の幅を広げています。

今回は、そんな自然と共に暮らす内海さんの「働くこと」や「暮らし」について、お話を伺ってきましたので、ご紹介いたします。

【YUSUI JOB LIFE#006】有機農業を営む、内海さん

Q、湧水町にIターンしたきっかけがあれば教えてください。

東日本大震災をきっかけに、自分たちの未来や暮らしについて考えるようになりました。友人の紹介で湧水町のことを知り、移住したのがきっかけです。

▲無農薬・無肥料で大切に育てたニンジン。小さいものから大きいものまで、形も様々。自家採種するオーガニック種子は、一粒一粒に命があり、個性豊かだそうです。

Q、湧水町にIターンして、良かったと感じることはどんなことですか?

美しい自然があって、湧き水があって、そのなかで野菜を育てて暮らすことで、自然の恵みと共に暮らす、人間本来の営みのようなものを実感したことです。干し柿を作ったり、味噌やお米や梅干しを作ったり、手作りのある暮らしに「豊かさ」を感じています。それは湧水町の大自然の中で、初めて気がつくことが出来たので、移住して良かったと思います。

▲自家製の梅干し。ハチミツに漬けているため、まろやかな味だそうです。

Q、湧水町にIターンして、田舎の暮らしに慣れるまで方言や習慣など、どんなことが大変でしたか?また、慣れるまでどのくらいかかりましたか?

移住当初、鹿児島弁に慣れるまでは、地元の方が標準語で話してくださいました。色々なサポートもして頂いて、とても嬉しかったです。主人は働きにでていたので、慣れるのが早くて3ヶ月くらい。私は2年くらいして、子育てが一段落したころ少しずつ緊張が解けてきたように感じます。仕事を始めたり、子供が学校に通うようになると、知り合いや友達が増えてきて、少しずつ慣れてきたのだと思います。

▲その他にも、手作りの梅干しがズラリ!少しずつ味が違うのだとか。

Q、iターンする前はどんなお仕事をされていましたか?

妻は飲食店で働いていました。私は大道具や音響、飲食店等いろいろな仕事をしてきました。でも、2人とも農業はやったことがありませんでした。

Q、以前の暮らしと変わったところはどんなところですか?

自分の心や気持ちにゆとりができたように感じます。また、自然の中で過ごす時間が増えましたね。子供たちと一緒に畑に行くのですが、解き放たれたように生き生きと元気に遊ぶ姿を見ると、田舎に来て良かったなぁと思います。

▲大切に育てられた黒米。

Q、今の仕事内容について教えて下さい。

有機で野菜やお米等を作っています。季節の採れたての野菜やお米は「One Love 湧水」というサイトで、ご近所のオーガニック農家さんとの野菜の詰め合わせBOXにして、直送しています!

詳しくはこちら⇒https://yusui-food.jimdo.com

また、週末は栗野岳の霧島アートの森の前でコーヒーショップを開いています。マルシェなどのイベントに出展したり、DJをしたり、アルバイトをすることもあります。

▲かわいいコーヒーショップ。週末に栗野岳に遊びに来たら、美味しいコーヒーで一息ついてはいかがでしょうか♪

Q、今のお仕事でやりがいを感じる時はどんな時ですか?

無農薬・無肥料で野菜を作っていると、土が変化するのがとてもゆっくりです。でも1年1年、積み重ねを続けてきたことでで、ゆっくりゆっくり、良い土になってきました。続けることで少しずつ周りにも認知していただけるようになってきて「数年前に食べた人参が美味しかった」と言って頂けたこともあり、とても嬉しかったです。また、昔は当たり前だった種取りも大切にしています。昔から続いてきたこと、循環していること、自然であることを、私たちの作る野菜やお米を通して共感して頂けた時、続けていて良かったなと感じます。

▲無農薬・無肥料で大切につくられたニンジンの炒め物。

Q、将来、実現したいことや目標がありましたら教えてください。

今続けている有機農業を、これからもこつこつと続けていきたいです。そして、有機農業をベースに、音楽やコーヒーや旅など、自分たちの好きなものや興味のある分野にも、もっともっと発展させていければと考えています。

▲春菊のサラダ。味付けは手作りの塩レモンで★

Q、今後、あなたのように湧水町で田舎暮らしをしたい思っている人に、仕事を長く続ける上で何かアドバイスがあれば教えてください。

まだまだこれからではありますが…私たちの感覚では、生活のためにはお金を稼ぐことももちろん必要ですが、「楽しむ」ことも大切です。私たちも農業が好きだから、楽しんで続ける事ができています。働くことを楽しむ為には、色々な収入源があるといいのかなとも思います。だから私たちは「お百姓さん」を目指しています。百姓とはもともと「百の仕事をこなす」とされ、百は古来の日本で「たくさん」を意味するそうです。昔は、いろんな仕事と兼業して農業をしていた人が多かったそうです。今までの考え方に縛られない、自由な働き方があるのではないかなと思います。

有機農業をやりたいという方へのアドバイスとしては…、農業には「営みの農」もあり、「商いの農」もあります。その人らしい「農のスタイル」を見つけ、無理はしすぎず、長く続けられることが大切だと思います。そのためには、モチベーションを保つことが何より大切です!なので私たちは「楽しんでやること」を大切にしています。

▲手作りの塩レモン。手書きのパッケージもとっても可愛い。

Q、湧水町のお気に入りのスポットはありますか?

栗野岳温泉の「八幡大地獄」です!海外のお友達を連れていくと「こんな近くで見られるのはここだけだよ!」と、みんな驚いています!

▲栗野岳温泉の八幡大地獄。温泉が湧き出しているのを間近で見ることが出来ます。すごい迫力ですよ!

Q、休日はどのように過ごしていますか?

休みは少ないですが…、雨の日は音楽を聴いたり、友達と会ったり、お散歩をしたりしてリフレッシュしています。

▲黒米を、白米に混ぜて炊くとお赤飯のように色づいてとっても綺麗です。もちもちした触感でした。

Q、暮らしている地区の特色や人柄について教えて頂けますか?

栗野岳の、日添(ひぞえ)という集落に暮らしています。3世帯と企業がある小さな集落です。新入りの私たちを、温かく受け入れてくださって、大きなハートをもった優しい人たちのなかで暮らしています。小さな集落なので、みんなで助け合いながら暮らしています。(取材の日も、同じ集落の方がお子さん連れで遊びに来ていました♪)

▲黒米は販売もされているそうです。愛がこもったかわいいパッケージですね♪

Q、湧水町で暮らす中でこれがあったらいいな、と思うものはありますか?

子育てをしているときに思ったのが、雨の日や休日に室内で子供を思いっきり遊ばせることが出来るプレイランド的なフリースペースがあるといいなと思いました。若者からご老人も、ちょっと座ってお話して、長居できるようなコーナーがあって、そこにコーヒーとwifiがあったら最高ですね!

あとは、宿泊施設や、駅前に広い喫茶店があったら交流の場になって良いなと思います。移住者の方が気軽に泊まれる、移住体験ハウスみたいなのも早くできるといいですね!

▲家の中には薪ストーブが・・・!スープを温めたり、お洗濯を乾かしたり、とっても便利なんだそうです。

Q、湧水町で働く魅力を教えて頂けますか?

私たちは有機農業をしていますが、湧水町は水が綺麗で、豊かな大地があって、寒暖の差もしっかりあって、とても良い作物が育つ場所だと思います。

仕事場を探した時にたくさんの求人がありましたよ。少子高齢化で、働き手不足なのかな?と感じました。外でお日様を浴びながらの健康的な仕事も多いです!農業系だと、お米・お茶・野菜・フルーツ収穫のお手伝いなどなど。それぞれ繁忙期が違っていたりするので、短期でがっつり稼げるお仕事も探せばあると思います。自営のお仕事+αで暮らす事を考えている人には、そういうスポットでの農業のお手伝いで収入を得るのもいいのかなと思います。

また、鹿児島の人はあったかいです!笑いも多くて、フレンドリーで、愛が溢れています。

▲薪ストーブにミカンを乗せて、焼きミカンに★あたたかくて甘みが増すそうです♪

Q、最後に、湧水町への移住希望者へひとことメッセージをお願いします。

湧水町は、水よし、空気よし、人よしです!そして温泉がたくさんあって、自然が豊かで暮らしやすいところだと思います。まずは考え込まずに気軽に遊びに来てください!思っていたよりも田舎暮らしって住みやすいですよ♪

あと、移住者って結構いっぱいいます。こないだも知り合った人が神奈川からの移住者の方だったり、旦那さんが鹿児島の人で嫁いできた奥さんは移住者だったり。そういう方ってたくさんいますし、増えています。移住者同士の繋がりも楽しいです♪

また、湧水町や九州には、食べものや炭や油等、全国的にも認められている良質な品がたくさんあります。そういった物が身近にあって、気軽に手に入るのも魅力の一つではないかなと思います。

取材を終えて…

内海さんの事は、主人の母から「移住者の方で、ご家族で農業を営んでいる人たちがいるよ。とっても素敵な人たちだから鹿児島に来たら紹介するね」と聞いていたので、移住する際にとても心強い存在だったのを覚えています。

初めてお会いしたのは、去年の夏に開催された「空夢音楽会inよしまつ」で、とっても素敵なブースでとっても美味しいコーヒーを販売されていました。お子さんと一緒に楽しそうに出展されているのを見て、わたしもいつかイベントに出店できたら楽しいだろうなぁと、憧れたのを覚えています。

今回のインタビューをきっかけに内海さんの、種から大切に育てる有機農業に対する思いや、働き方、暮らし方についての思いを初めて聞かせて頂きました。

「命が喜ぶ暮らしがある」と話されていたのがとても印象的です。自然の中で、あらゆるものと共存することによって、自分が自然の中で生かされていることを実感したと話されていました。無農薬や無肥料で野菜を作る事は、とても難しい挑戦だと思います。でも、あきらめずに、今までこつこつと続けてきたお二人の信念や思いが、これからもたくさんの人に届いていくといいなと強く思いました。

内海さん、ご協力頂きありがとうございました!!

One Love 湧水

湧水町オーガニック野菜BOX

自分達の 自然農法野菜と、顔の見える、繋がりある農家さんから、有機無農薬野菜をお預かりして、つめあわせます。有機無農薬農家の多い湧水町ならではのBOXになります!県内でも有数のおいしい野菜の産地である湧水の野菜をどうぞ!

¥2,900~(税込み、送料無料)

詳しくはこちら⇒https://yusui-food.jimdo.com


★Onelovecoffee ワンラブコーヒー

<場所>霧島アートの森前

<営業日>土・日+αのみ開店

<営業時間>10:00~17:00

コーヒーやドリンク、たまに天然酵母パンや野菜やお米の販売もしています。

☆要予約でランチも受け付けています。

facebook⇒@oneloveyusuicoffee

ABOUTこの記事をかいた人

鹿児島県の北部に位置する湧水町で地域おこし協力隊として活動している、くりよしと申します。湧水町の魅力やイベント・移住定住に関する情報を発信していきます。宜しくお願いします!!