【YUSUI JOB LIFE#003】ブルーベリーの観光型体験農園を営む、上水流さん

「目標は、自分らしく生きる事です。生まれてから死ぬまで、せっかく時間があるわけだから、働くのも暮らすのも、自分らしくいるのが一番大切なんだと思います。」

秋晴れの空の下、紅葉したブルーベリー農園の前で、そう生き生きと話されるのは、湧水町でブルーベリーの観光型体験農園「さつまドリームファーム」を営む上水流さんです。

上水流さんは46歳の時に職場を早期退職されて、自分で1から仕事を作り上げていくことに挑戦したとのこと。

反対や不安やありませんでしたか?という質問に、

「実は40歳の時に退職を考えましたが、家内が猛反対で。(笑)何とか説得して、初めはブルーベリーだけではなく、お茶をやったり、養鶏をやったり…それなりに失敗はしました。でも失敗も、失敗じゃないんです。すべて経験なんです。」

今回は、そう前向きに話す上水流さんの「働き方」「生き方」についてお話を伺ってきましたので、ご紹介いたします。

【YUSUI JOB LIFE#003】ブルーベリーの観光型体験農園を営む、上水流さん

Q湧水町に住んで、何年になりますか?

60年です。今年60歳になりますので、生まれてからずっとここで暮らしています。

▲紅葉したブルーベリー農園を闊歩するのは、合鴨とガチョウ。とってものどかな風景でした。

Q湧水町の昔と変わったなと思うのは、どんなところですか?

とにかく人口が減りましたね。特に子供がとても減りました。私が子供の頃は、栗野小学校は1学年4クラスもありましたからね。今は1学年30人くらいだから、本当に少なくなりました。

▲取材に伺ったのは11月の終わり。ブルーベリーは綺麗に紅葉していました。「春は花が咲くし、夏は実がなって、1年中楽しめるんですよ」とのこと。

Qまた、反対に昔と変わらないなと思うのは、どんなところですか?

町中は色々変わっていますが、山や自然は変わらないと思います。あと、人は変わらない。ここに住んでいる人は、昔から住んでいますからね。高齢化で、少なくなってはいますが。

▲7月の中旬には、葉が青々と生い茂り、ブルーベリーの実がなります。

Q子供の頃は、どんな遊びをしていましたか?

カッタです。(鹿児島弁でメンコのこと)若い世代は分からないかなあ(笑)カードを地面に投げて裏返す遊びです。あとは、かくれんぼしたり。山で遊んだり。

▲ゲージの中には、なんとイノシシが・・・!とっても迫力満点でした。

Q今の仕事内容について教えて頂けますか?

ブルーベリーの生産・加工・販売を行っています。収穫時期は7月上旬~9月上旬にかけてです。また、修学旅行生などを対象にした農家民宿も行っています。ブルーベリー狩りや、ジャム作り体験、ピザ窯でのピザ作り体験などができます。

▲ピザ窯でのピザ作り体験もできるとのこと。

Q今のお仕事でやりがいを感じる時はどんな時ですか?

やっぱり、お客様にブルーベリーを美味しいと言って頂けた時ですかね。夏の熱い時期に収穫するので、そういった苦労が報われます。あとは、自分のペースでできるというのも、やりがいを感じます。自営業なので責任もありますが、一つ一つ考えながら仕事していくのは、大変ですが、面白さもあります。

▲農薬を使わず、有機にこだわったブルーベリー。

Q将来、実現したいことや夢がありましたら教えて頂けますか?

今は、ブルーベリーの収穫がとても忙しく、収穫するのが手一杯で…これからは、収穫が半分、ブルーベリー狩り体験が半分の割合が理想かなと考えています。

▲7月に撮影したブルーベリー農園。広大な空の下、太陽の光をたっぷりと浴びて、育っています。

Q今後、あなたのように湧水町で農業や農家民宿をやりたいと考えている人に、仕事を長く続けていく上で何かアドバイスがありましたら教えて頂けますか。

ここでやっていくには、やはり強い信念が無いと続かないと思います。ただ、田舎で暮らしてみたいという思いだけではなく、湧水町で何をしたいか、どのように暮らしたいかという、具体的な目標やイメージが無ければ、続けるのは難しいと思います。生業(なりわい)を作っていくという強い思いがある人には、湧水町のような田舎は向いているのではないでしょうか。

▲こだわりのブルーベリー。きらきら宝石のように綺麗です!

Q暮らしている地区の特色や人柄について教えて頂けますか?

長谷地区です。町の南東に位置していて、だいたい200世帯くらいが暮らしています。栗野岳レクレーション村や霧島アートの森があります。春には「畜産祭」というお祭りがあって、花見しながら、棒踊りを見たりして、賑わいますよ。

▲天気が良ければ、ここでブルーベリージャム作り体験を行ったりするそうです。

Q湧水町では1年を通して様々なイベントがありますが、特に好きなイベントを教えて頂けますか?

「霧島山麓湧水マルシェ」です。先日の11月3日~11月4日にもアートの森で開かれました。年に1、2回開催されるイベントです。町内外の飲食店や農産物や雑貨など、こだわりの商品が集まり、いつも大変賑わいますよ。私も先日は、ブルーベリージャムやブルーベリーホットミルクを販売しました。

▲ブルーベリーホットミルクは、とても優しいお味でした。寒い時期には体が温まっておススメですよ。

Q休日はどのように過ごされていますか?

湧水町は霧島連山も近く、山歩きのスポットがたくさんあるので、トレッキングを始めたいなと思っています。

▲みんな仲良くのんびり過ごしています♪

Q湧水町で、不便だと感じることはありますか?

たしかに湧水町は、買い物する場所や病院も少ないかもしれません。でも、私にとってはそれが普通ですし、不便だとは感じません。考え方なのかなとも思います。高速道路のインターチェンジもあるので、宮崎県・熊本県・福岡県などにとても出やすい場所だと思いますよ。

▲看板犬のラッキーちゃん。今日も元気に駆け回っていました♪

Q湧水町で暮らす中で、これがあったらいいなと思うものはありますか?

若者が働く場所がもっとあれば良いなと思います。若者流出により、少子高齢化が進んでいますから、商店や企業がもっと増えて、働きやすく、暮らしやすい町になればいいなと思います。でも大企業じゃなくてもいいと思います。小さな企業や、商店や、農家や、そういったものが少しずつ増えていけばいいんじゃないかな。

▲広い作業スペースがあり、2017年9月22日~23日には「湧水町の魅力発見モニターツアー」のワークショップが開かれました。

Q今後、湧水町に移住を希望している人に対して、心がける事などありましたら教えて頂けますか?

ある程度、輪に入るというのも大切だと思います。自分の世界や、スタイルがあることも大切だとは思いますが、ここは長く暮らしている人が多いから、地域に溶け込むという気持ちも必要なのかなと思います。

Q最後に、湧水町で働く魅力を教えて頂けますか?

私は、ゆったりとした時間の中で、自分のペースで働きたいというのがありましたから、それができるのは、ここで働く魅力だと思っています。あとは、自分で仕事を起こす、企業まではいかなくてもコツコツと働いていける人が、ここでは働きやすいのかなとも思います。

取材を終えて…

上水流さんは、私が鹿児島に移住をする前に、鹿児島の民放番組で「さつまドリームファーム」さんの取り組みが紹介されていたのを見て、いつかお話を聞いてみたいと思っていた方でした。

その番組では、湧水町は鹿児島県内の中でも特に人口減少・少子高齢化が進んでいる町。その町で、海外からの農家民宿の受け入れを行う等、新しいことにもどんどん挑戦する姿勢が紹介されていました。

今回お話を聞く中でも「自分らしくいるのが目標です」と、前向きな変わらない姿勢に、私自身とても刺激を受けました。

軌道に乗るまで10年かかりました、と笑顔で話されていましたが、1から生業(なりわい)を作っていくということは、私が想像する以上にとても難しかったのだと思います。それでも信念を曲げずに貫き通す上水流さんの生き方は、とても上水流さんらしく感じました。

美味しいブルーベリーもおすすめですが、上水流さんの人柄や、たくさんの動物たちもとても魅力的ですよ。丸池からも近いので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか♪上水流さん、ご協力ありがとうございました!

体験型観光農園さつまドリームファーム

<お問い合わせ>TEL:0995-74-3157 携帯:090-1924-6624

<場所>さつまドリームファーム(栗野駅南側、丸池湧水から車で3分!)

<体験メニュー>

ブルーベリー狩り(7月20日~8月31日)

ブルーベリージャム作り体験(1年中)

ピザ作り体験(10月~4月)

※体験・宿泊の際には事前の予約が必要です。

ABOUTこの記事をかいた人

鹿児島県の北部に位置する湧水町で地域おこし協力隊として活動している、くりよしと申します。湧水町の魅力やイベント・移住定住に関する情報を発信していきます。宜しくお願いします!!